私があなたにあげたもの
脚本家
ichi_cho_London
投稿日時
2018-05-14 01:06:22

二階堂千鶴

よいしょっと。一旦ここに置いておきましょうか。ふふ、こういうのがあるといいですわね。

秋月律子

お疲れ様です。千鶴さん、先に戻ってたんですね。

秋月律子

ん?あの、その花、もしかして………

二階堂千鶴

律子さん、お疲れ様ですわ。これですの?ちょっとですね……

秋月律子

…だれの仕業なんです。

二階堂千鶴

はい?

秋月律子

亜美ですか、真美ですか。それとも美希あたり?許せません、こんなタチの悪い悪戯をして!

二階堂千鶴

え?あ、あの。何をそんなに怒ってますの?

三浦あずさ

お疲れ様です。ただいま戻りました……。

三浦あずさ

…え?千鶴ちゃん、その花はどうしたの。

二階堂千鶴

あなたまで。これが一体何だと言うんですの。

秋月律子

悪ふざけにも程がありますよ、やっていい事と悪い事があるんですから。

三浦あずさ

う〜ん。でも、もしかしたら本当に感謝の意味で贈ったのかもしれないですし。

二階堂千鶴

さっきからなんなんですの?

秋月律子

本当に申し訳ありません。こんな事二度としないよう、本人には強く言って聞かせますので。

秋月律子

それで、結局誰なんです?その………

秋月律子

母の日に、千鶴さんにカーネーション贈るだなんて失礼な事したアイドルは!

二階堂千鶴

………あのですね、二人とも。

三浦あずさ

ごめんね、千鶴ちゃん。でも私は本人に悪気は無かったと思うの。いつも千鶴ちゃんがみんなの事見てあげてるという感謝の意味で…

二階堂千鶴

これはわたくしが母に贈るために買ってきたんです、仕事が終わるまで置いているだけですわ!

秋月律子

…………え?

二階堂千鶴

あなた方が普段、わたくしの事をどう見ているか、よ〜く分かりましたわ。なるほどなるほど。

秋月律子

え、えっと。いやですねあずささん。変なこと言うんですから、あはは……。

三浦あずさ

り、律子さんの方こそ冗談が上手いんですから。すっかり信じちゃいましたよ、うふふ……。

二階堂千鶴

…………

秋月律子

申し訳ありません………

二階堂千鶴

まあ、ちょうど良かったですわ。誰かに頼みたい事がありましたの。

二階堂千鶴

「母の」お願いなんですもの、当然聞いてくださいますわよね?

三浦あずさ

え?

秋月律子

……あーあ、レッスンが終わって早々に事務所の窓掃除だなんて。とんだ藪蛇だったわ。

三浦あずさ

仕方ありませんよ、ぱぱっと終わらせちゃいましょう?

秋月律子

企画書も作らないといけないのに、まったくもう。

二階堂千鶴

二人とも、しっかり頼みましたわよ?終わったらご褒美にケーキが待ってますからね。おーっほっほ…げほっごほっ。

三浦あずさ

…ですって。頑張りましょう、律子さん?

秋月律子

はいはい。分かりましたよ……お母さん。